イライラしたときにでも見返したり追記したり(´・ω・`)
・良い形を知っておく
34567、24567、34568といったように、横並びでのいい形を知っておくと実戦で役に立つ。
・受け入れの枚数、種類の多い打牌ができているか
牌譜を見返すと、受け入れ枚数の少ない打牌をしていることが多く、それによって聴牌までなかなかいけずに他家に先制リーチをされてあがられていることが多くあった。
例えばこういった手牌で1ソウをツモったときに、イライラしていると「ピンズの2,4,8を引けよ、1ソウなんていらないよ」とツモ切ってしまうが
1ソウツモ切りは、3ピンや9ピン切りよりも受け入れ枚数を減らしている。逆に言うとこの1ソウツモは、次にどのソーズを引いても聴牌になるのでありがたいツモといえる。
イライラしていると、自分に都合の良いツモ牌を勝手に設定し、それじゃない牌を引いたら「ツモ悪いなあ」と思いがちになり、視野がどんどん狭くなり、最適な打牌もしづらくなる。
もちろん受け入れ枚数が最大になる打牌をしたからといって確実にあがれるわけではないが、強い人の和了率と自分の和了率を比較したときに、その差が5%ならまだしも10%もあれば、どこかおかしい部分がある。
それは鳴くべきところで鳴いてない、押すべきところで引いていることによるあがり逃しもあるだろうけど、受け入れ枚数の狭い打牌を選択して聴牌スピードを落としていることも和了率に影響してると思う。
この手牌で実戦だと「9ピン切ればタンヤオつくじゃん」といって9ピンを切ると
9ピンよりも6ソウツモ切りや2ソウ切りのほうが圧倒的に受け入れ枚数が多い。6ソウではなく、5ソウを持ってきたとしても5ソウツモ切りのほうが多い。
じゃあ9ピン切った後に赤5ピンを持ってきたらどうするの?って話になるけど、8ピンきってイーペーコー確定させたらいいじゃんってなるけど
この手牌だとソーズの4を持ってくれば確定二盃口、5なら二盃口チャンスになるから6ソウよりは2ソウを切るけど、それでも打8ピンより受け入れ枚数は多くなる。
そもそも9ピンを切らずに6ソウをツモ切りしておけば赤5ピンツモで2ソウ切って4-7ピン待ちリーチができた。
イライラしてるときは対局をやめて、迷いそうな手牌を並べてどれを切れば一番受け入れが広いのかを確認してみる。当然これを切ればいいでしょ、と思った打牌が実は受け入れ枚数を大きく減らす打牌だったということもある。その部分を修正して、少しでも聴牌スピードを上げるようにしていくほうが、イライラしながらの対局を続けるより遥かに身になる。
・連続形+暗刻+一間飛びの形
三面張固定の打8ピンより一間飛びの牌にあたる打8ソウのほうが受け入れ枚数は多い。
この手牌だと一間飛びの7ソウよりも3ソウのほうがいい。ただ受け入れ枚数に大きな差はない。
いろいろな手牌でやってみたものの、連続形+暗刻+一間飛びの形がある場合は基本的には一間飛びになっている牌を切っていったほうが受け入れ枚数が多いことが分かった。
じゃあ同じような形同士ならどうすればいいのか?
例えばこの手牌に2ピンを引いたら、どっちの一間飛びの牌を切れば受け入れ枚数が多いのかというと
8ピン切りである。じゃあ2ピンにかえて2ソウならどっちの牌を切ればいいのかというと
今度は8ソウになる。
といってもこんな似たような形同士になることはあるかもしれないし、ないかもしれない。ただ迷ったら一間飛びの牌を切れ、ってことは言えると思う。
ここで3ソウをツモ切りしたけど7ソウ切りのほうが受け入れ枚数は多い。三麻だと連続形+暗刻+一間飛びの形は割と出てきそうなので覚えておく。
・なぜ牌効率を学ぶのか
強くなるためでもないし、和了率を上げるためでもないと思う。牌効率に従って最適な打牌をしたからといって必ずトップをとれるわけではないし、必ずあがれるわけでもない。牌効率の本質はそこじゃない。
牌効率の本質は、自分が選択した打牌の感覚のズレを認識することじゃないかと考えている。ズレていなければいいけど、ズレがあったら適宜修正していく。感覚というけど、別にオカルトを論じるわけではない。
人の感覚ってのは割と曖昧で、例えば30センチほどの距離にあるゴミ箱に丸めたティッシュをいれるとしたら、狙いをつけることはほとんどないし、力加減を考える必要もない。でも2メートルほど離れたゴミ箱に同じことをする場合、投げるときに数秒ほどゴミ箱に狙いをつけ、このぐらいの力加減かなと感じて投げる。そのときに弱すぎて手前に落ちたり、強すぎて奥に落ちたり、あるいは右や左にそれたりする。
最適な力加減がどれくらいかはわからないけど、もしそれがあるとしたとき、手前に落ちたり奥に落ちるのは最適な力加減と、自分が思った力加減、つまり感覚の部分でのズレがあるからだ。
話を戻すが、牌効率ツールによる最適解と、自分がこれだと思った解に大きな差、つまり大きな感覚のズレがあったとしても自分を責めるのではなく、むしろそのズレに気づけたことを喜ぶべきである。そしてそれを修正していった結果、和了率が上がったり、トップをとることが多くなった、といった嬉しいおまけがついてくるかもしれない。
・牌の横の強さ
この手牌で打1ソウか4ソウか迷った結果、打1ソウを選んだけど
受け入れ枚数としては一番多い選択だった。
ただ次の手牌で困った。
7ピンをツモったので、2ピン引きに備えてメンツ確定の打8ピンとしたのだが
打1ピンの方が受け入れ枚数と種類で勝っている。なぜ打8ピンよりも打1ピンの方が受け入れ牌が広いのかを考えてみた。
その結果、8ピンのほうが1ピンよりも横の力に強い牌だから、という結論に至った。いわれてみれば当たり前かもしれないが、数牌は横につながる力がある。ただ、数字によってその力の優劣がある。
孤立牌であることを条件としたとき、横につながる力の優劣は、1と9は最も弱く、次いで2と8が弱く、3から7はどれも強い。
つまり最初の1ソウか4ソウか迷った場面で打1ソウが最も受け入れ枚数が広いのは、4ソウの方が1ソウよりも横の力に強いからである。8ピンか1ピンで迷った場面で打1ピンが最も受け入れ枚数が広いのも同じ理由である。
じゃあ1ピン切った後で2ピン持ってきたらどうするのって話だが
受け入れ枚数に大きな違いはない。2と8の横の強さは同じなのだから当たり前である。
つまり打牌候補がいくらかあったときには、受け入れ枚数の多さを重視するなら基本的には横への力が弱い牌を切るのがいいってことになる。そうなると字牌のトイツ落としは受け入れ枚数を広げるためと考えれば理にかなっている。
これを基準に考えると、次の手牌での打牌選択もすんなりできる。
この手牌で4ピンをツモったとき、何を切ればいいのか。打牌候補としては5ソウか、4ピンツモ切りか、8ピン切りである。
8ピン切りが最も受け入れ枚数が多い。横の力の強さでいえば8は4と5より弱いのだから納得である。もちろん8ピンを切った後に7ピンを持ってくることもあるけど、それは仕方ない。
まとめると、打牌に迷ったときは
①まずは打牌の候補を挙げる
②そのなかで一番横の力に弱い牌はどれかを考える 強さは 3~7 > 2,8 > 1,9(+字牌)である
③一番力の弱い牌を切る
ということになる。ただ、すべての手牌にいえるわけではないことに注意する。また、力の弱い牌でも途切れずにつながっているのであれば力関係が逆転することもある。例えば下画像のような手牌のときは、2ソウ切りよりも5ソウ切りのほうが受け入れ枚数が多い。つまり2と5の力関係が逆転している。
・聴牌を取るか取らないかの判断
前提として、カンチャン、ペンチャン待ちの聴牌をしたとする。このとき、好形変化が見込めそうな手牌、つまり1回か2回、多くても3回のツモで聴牌になり、かつ良い待ちになるなら聴牌を外し、1,2回のツモでは見込めそうにないならそのままでいい気がする。
好形変化が見込めそうな手牌の例を挙げる。
4ピンを引いてカン7ピン待ちの聴牌になったが、8ピンを切ってイーシャンテンに戻した。ソーズの横の伸びに期待できそうだし、巡目も早い。実際次の巡目で5ソウを引き、出あがりした。
逆にこういう手牌だと好形変化は望めそうにない。
2ソウを切ればカン6ピン待ちの聴牌になる。ただ先ほどの手配と違って暗刻が2つあり、横に伸ばしづらい気がする。8ピンを引いての6-9待ち、3ソウを引いての1-4-7待ちはそれぞれ9ピンや1ソウを切ってるからフリテンになる。
・最適な打牌をするにあたって邪魔になるもの
受け入れ枚数を最大にする打牌をやるときに、邪魔になるのは他家の存在ではなく、自分の感情である。
牌の横の強さ云々を語ったときの手牌をもう一度出す。
このとき、自分は2ピン引きに備えたいと思ったので打8ピンとした。で、打8ピンよりも打1ピンのほうが受け入れ枚数が多い、打1ピンのほうが多いのは8ピンのほうが1ピンよりも横の力に強い牌だからという結論も出た。
「2ピン引きに備えたいから打8ピン」
おかしなことを言ってるようには見えない。でも牌効率ツールの答えは「2ピン引きに備えたい」という感情を考慮せず、打1ピンが最適とした。まるでツールから「2ピン引きに備える?保険をかけてんじゃねえボケナス」と言われてるみたいだ。
こうなったらいいな、こうなったら困るから保険をかけよう、という感情は人間特有のものだけど、勝負事においてはその感情があると最適な選択を鈍らせるのだなと思った。
・三麻で避けて通れないこと
雀魂でこの一週間くらいずーっとCPUと一局戦をやって、終わり次第牌譜を見て何を切るか困った手牌を牌効率ツールを使って自分が選んだ打牌と、その最適解があってるかどうかをやったけど、少しずつ最適解を選べるようになってきた。
実際対人戦もやってみて、あがれることが多くなったり、トップを取れたりと良いおまけも得た。もちろん対人戦も同じように打牌と最適解のチェックをしている。
最適解が選べるようになってうれしい一方、今までいい加減な打牌ばかりをしていたとチェックしながら思う。三麻においては受け入れ枚数にシビアになる打牌を学ぶことはーそれに今後もこだわり続けるかどうかは別としてー避けて通れないんだと痛感した。
ただ、それを学び、自分の感覚のズレを修正していくだけで、ある程度のレベルまではすんなり到達できると思った。